実験に欠かせないグローブのコストダウンについて考える
目的
生物系のラボでは日々、ラテックスないしニトリルグローブを大量に使用していると思います。核酸を扱う実験、蛋白質を扱う実験、動物を扱う実験などなど何をするにもディスポーザルグローブが必須です。
多くの人は、それらを左右にした際に一組でいくらコストがかかっているか知らないでしょう。ところが、これがまた結構コストがかかっています。。。
何も考えずにむかーしからラボで代々使用されているヒトが多いと思いますが、実は高い部類の製品を使用している可能性が高いです。今回は、これらディスポーザブルグローブのコストダウンについて記事を書こうと思います。
昔からある有名どころのメーカー品のコスト
まず、有名メーカーあるいは昔から売られているものをを使用した場合のコストについて考えてみます。これらのメーカーは古くから存在するため、多くのラボでそのまま替わることなく使われているのではないでしょうか。品質は折り紙つきかもしれませんが、高いですガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
メーカー | 製品名 | 種類 | 定価(税抜) | 入数 | 単価 |
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Ansell | Diamond Grip Plus | ラテックス | 1700円 | 100入 | 17円 |
Ansell | XCEED | ニトリル | 2900円 | 250入 | 11.6円 |
(2018年5月現在)
研究室で使用しているグローブ類といえば上記の2つが多いのではないでしょうか。ニトリルかラテックスだと思いますが、ワタシは伸びが良いニトリルが好きです。ちなみにニトリルの方が安価です(笑)
プライベートブランドや後発メーカーでコストカットの道
研究費に乏しい貧乏研究者なワタシは、コストダウンを考えるようになりました。そこで、安価なメーカー品を網羅的にリサーチしました。この世の中には、貧乏研究者の味方的なメーカーが多々あります(グローブに関しては、代理店のプライベートブランドやフナコシ等が扱っている海外メーカーがあります)。
その結果、下記のキットが浮上しましたワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ
メーカー | 製品名 | 種類 | 定価(税抜) | 入数 | 単価 |
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Ansell | EDGE | ニトリル | 2500円 | 300入 | 8.3円→キャンペーン;1750円(5.83円) |
Ansell | EDGE(大箱) | ニトリル | 22500円 | 3000入 | 7.5円→キャンペーン;15750円(5.25円) |
理科研 | STAR ニトリルグローブ | ニトリル | 1200円 | 100入 | 12円→キャンペーン;600円(6円) |
理科研 | STAR ニトリルグローブ(大箱) | ニトリル | 10000円 | 1000入 | 10円→キャンペーン;5500円(5.5円) |
理科研 | STAR ラテックスグローブ | ラテックス | 1200円 | 100入 | 12円→キャンペーン;720円(7.2円) |
理科研 | STAR ラテックスグローブ(大箱) | ラテックス | 10000円 | 1000入 | 10円→キャンペーン;6000円(6円) |
(2018年5月現在)
定価でこれだけの差があります。しかも、理科研のSTARシリーズについては値引率がゴイスーです(笑)キャンペーン時ではなくてもこの値段できっと買えるでしょう(笑)ワタシは理科研のSTARシリーズのニトリルグローブを愛用していますが、品質も問題ないです。
キャンペーン時に購入せよ
定価でも安いこれらの製品ですが、キャンペーンが強烈です(笑)例年、何度かキャンペーンで安売りをしています。
さらにコストダウンを狙うなら楽天市場
強欲なワタシは、さらに安く買えないだろうかと考えました。つまり、代理店を介さずに外から直買いです。色々と頑張って探してみた結果、見つけました。これがまた入り数が多いのですが、使用量が多いラボでは問題ないのではないでしょうか。
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終わりに
このように、普段使用する消耗品であるディスポーザブルグローブの場合、製品を変更するだけで10円/左右1組以上のコストカットが可能になりました。年間3000組だとすると、30000円以上のコストカットになりますね!浮いたお金で実験動物使って一実験できそうです。
研究費もマンパワーもないけど、なんとか実験して論文を出していきたいですね。